ルネの描いた少女たち
ルネガール
内藤ルネがアーティストとしてデビューした、雑誌『ジュニアそれいゆ』の表紙を飾った少女たち。ルネが描いた、茶色や金色の髪型に長いまつ毛とパッチリした大きな目の少女は、瞬く間にジュニア世代の女の子たちの憧れの存在になりました。ルネは当時から海外の映画や雑誌、音楽を好んでいました。ルネガールの描写は、『アメリカン・ヴォーグ』や『フレンチ・ヴォーグ』、『ハ―パース・バザー』から影響を受けたものです。
モードガール
ルネが描く少女たちは、どれもファッショナブルな魅力に溢れています。細長いプロポーションに加えて、花束や帽子、スカーフや手袋などの小物も多く描かれ、いつもおしゃれなルネの少女たちは、ファッションにおいても多くの流行と影響を与えてきました。
ミステリアスガール
ルネが描いたもうひとつの世界、それは妖艶な魔女や恋する女性を主人公にした物語や絵で表現される幻想的なものでした。また、『ジュニアそれいゆ』などで描いた明るい元気な少女とは異なる、ロマンティックで抒情的な女性像を描いた作品も少なくありません。目まぐるしく移り変わってゆく時代に置き去りにした大切なものを取り戻したいというルネの思いから生まれた作品です。
その他の少女たち
ルネは、実に多彩で数多くの少女を描いてきました。すべてに共通するのは、その愛くるしい表情と優しい笑顔です。